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2008年01月22日

Airline Transport Pilot

実は数日前、ワシントン州のシアトルで ATP, Airline Transport Pilot と言う、
航空では最高の資格を取得してきました。
定期飛行、つまり出発地、到着地、スケジュールが決まっている飛行を行うのに必要な免許です。
簡単に言うと、JAL さんやANAさん等の機長さん達が持っている資格です。
単純にこの資格があればボーイング747等のジャンボ・ジェットが飛べるということでは有りませんが、
無ければ機長にはなれません。
実際にはヘリのオペレーションで定期飛行を行っている会社は、
世界中でも殆ど無く、この資格そのものはオペレーションには必要は有りません。
しかしヘリの全ての資格と技術を取得し、ヘリを極めたいと言う自分のプライドの為に取りました。
実は10年ほど前ATPの訓練をしていたのですが、
ハワイの仕事が決まって引っ越してしまったのと、
当時のハワイにはATPの訓練と試験に使える機体が無く、
そのまま尻切れトンボになっていました。
それが去年の夏、世界中を回りヘリの仕事でやったことが無いと言うパイロットに出会い、
その人に言われました。
‘フリーランスになって世界中を飛びたいなら、ATP を取れ。そうすれば世界中のドアが開くぞ!‘
その言葉を聞き一気にチャレンジ精神が燃え上がりました。
‘必ずATP を取り、ファイヤー・ファイター・パイロットになり、そして世界中でレスキュウ活動をやるぞ。‘
実は2年前に、スペインで消火活動をするパイロットの募集広告を見ました。
それ以来自分の究極の夢は、スペインでの救助活動に参加する事に成っていました。
その為スペイン本土にも行き、マウイではスペイン語の授業も受けました。
去年の秋には資格取得の勉強を始める予定だったのですが、
トラブルがあった為、2週間前にようやく筆記試験の準備が始められました。
経験や実地はほぼ問題無いと言う状態でしたが、
さすがに筆記は10年間で殆ど忘れていて、ゼロから勉強し直しでした。
計器飛行の問題を中心にかなりの広範囲をカバーし無ければならないので、
新しいことを覚え最後まで行くと、最初のところは忘れているっと言った感じでした。
筆記試験は80問の問題を3時間掛けて答える試験でしたが、
結果は95点で無事合格、実地もしっかりこなして、晴れて無事 ATP パイロットになりました!
これからはこの資格を記載した履歴書をそこらじゅうに送って、
就職活動にどう反映してくるか見てみたいですね。
今年はもうすでに何社からは仕事のオファーが来ており、
アラスカでも間違いなく仕事はありそうです。
3年計画で考えていたのですが、
もしかしたら今年一年早く、長年の夢がついに実現するかもしれません。


アラスカからの帰還

皆さん、大変ご無沙汰しておりました、
アラスカでの修行が無事終わり、ハワイと日本に帰ってしばらく休養しておりました。
そんな折、身内の事故でかなり振り回され、久々の投稿です!
アラスカはやはり聞きしに勝る凄いところですね。
とにかく広い!
長い時では5時間飛び続けても、建物や道路、もちろん人間など全く見ないということも有り、
気候も夏の真っ盛りから冬の積雪まで、僅か5ヶ月で見てきました。
幸いアラスカの極寒の真冬は経験しなくてよかったのですが、
会社からはこのまま引き続き冬も飛んで欲しい旨リクエストされました。
でも勿論断って、ハワイに帰ってきました!
しかし実は帰って早々ハワイ島ヒロに出張ではまり、
その上運悪く低気圧が停滞し、2週間雨の中で飛び続けました。
今は火山活動がかなり激しく、10年間の僕の経験の中では、
トップ3に入る規模で溶岩が流れ出てきているんではないかと思います。
天気も悪かったので、逆に溶岩が流れる様子がより鮮明に見えて、
お客様からは非常に好評を頂きました。
また先週マウイで久しぶりの飛行をし、仕事帰りには青空の下ゴルフを回るという、
究極のハワイアン・ライフも久々に満喫できました!
もうすでに何千回と同じツアーをやっているのですが、
それでもハワイの空は、何度飛んでも美しくて感動しますね!
特にウェスト・マウイの渓谷の中では、久しぶりに目に涙が浮かぶほどの感動でした。
Ukumehame 渓谷から Iao 渓谷に入る時、渓谷に葬られている Mana(ハワイの酋長たちの魂)に、
この夏の修行の大成と無事、そしてこの美しいハワイでまた飛行できることを感謝し祈りを捧げました。
そしてその時、また何時もの様に全身に鳥肌が立ち、髪の毛も逆立ちました。
Mana が僕の魂に触れ、答えてくれて、そして帰ってきた僕をまた受け入れてくれているのだと、
勝手に解釈しながら感謝しつつベースに戻っていきました。
(単に感動してアドレナリンが出た為の生体反応だと殆どの人は言いますけど)
空港の管制官達や他社のパイロット達も皆、無線でお帰りと言ってくれました。
やはりホームタウン、ハワイは最高ですね。
でも、もうまた本土への資格取得の旅と、次の夏の第二の修行の為の就職活動が始まりました。
早く全部終わらせて、またハワイの空と海を楽しみたいですね。
アラスカでの日々は天候、自然環境、飛行内容、生活等すべてが極限に近く、ものすごく大変でした。
舌が痺れて喋れなくなるほどの寒さの中での作業や、
雪が降りしきり地面も空も全て真っ白なホワイト・アウト寸前での飛行、
真夜中の山岳救助、
無線や途中での燃料給油が無い、ツンドラでのワンウェイ・フライト、
数々の全く経験したことの無い作業、
全てったった一人と一機のヘリで毎日戦ってやって来ました。
でも、毎日自分が確実に技術を取得し伸ばしているのが分かり、
非常に嬉しかったのも事実です。
今年もまた修行を積んで、時にはまた痺れるような恐怖と戦い、
達成感と充実感を味わいたいです。
そして一日も早く世界に進出できる一流パイロットになりたいですね。